ハーレーダビッドソンの883シリーズは、バイク愛好者にとって特別な存在です。
その魅力的なデザインと性能は、多くのライダーを魅了してきました。
しかし、最近「ハーレー 883 新車 買えない」という声が高まっています。一体、なぜ新車の購入が困難なのでしょうか?
この記事では、ハーレー 883 シリーズの歴史とその魅力、そして新車が買えない背後に隠された真実に迫ります。
空冷エンジンの最後を飾る特別なモデル「フォーティーエイト ファイナルエディション」の限定販売や生産終了の噂、排ガス規制の影響など、多岐にわたる要因が絡み合っています。
ハーレー883の新車購入を検討している方、中古市場での選び方に迷っている方、ハーレーの魅力に興味を持っている方に向けて、詳細に解説していきます。
最後にもう一度言います、中古市場やカスタムなど、自分に合った方法でハーレー 883 の魅力を楽しんでください。
この記事を通じて、深い理解と新しい発見が得られることを願っています。
この記事のポイント
- ハーレー 883 シリーズの歴史とその影響: 1986年からの発売経緯やエンジンの進化、特に新車が販売されない背景にある歴史的な要素
- 現行モデルと中古市場の状況: 「XL883N アイアン」の新車価格や中古販売相場、中古車市場の価格動向
- 新車が買えない理由と解決策: 限定販売、生産終了、排ガス規制などが新車の購入を困難にしている理由とそれに対する解決策
- ハーレー 883 の購入方法とおすすめの人物像: 中古購入の方法や平均購入価格、ハーレー 883 が最適な人物像(ハーレービギナー、カスタム愛好者など)
ハーレー 883 新車 買えない理由と解決策
ハーレー 883 シリーズの歴史
ハーレー 883 シリーズは、1986年に発売されて以降、国内外で製造販売されてきました。
現在は「XL883N アイアン」や「XL883L SuperLow」などのモデルが販売されているものの、スポーツスター XL883という名前の新車は販売されていません。
この歴史的背景が、新車の購入を困難にしている一因となっています。
1952年からのルーツ
ハーレー 883 シリーズのルーツは、1952年に発売された「モデル K」に遡ります。
このバイクで初めて今のXLシリーズの元となる4カム構造を備えたエンジンが採用されました。
1986年 XL883 登場
1986年に「エボリューションエンジン(通称ブロックヘッド)」を搭載したXL883が登場しました。
このエンジンは非常に優れたもので、当時経営不振に陥っていたハーレーダビッドソンを救ったエンジンとしても知られています。
2002年 XR883R 登場
2002年には日本でも大人気となるXL883Rが登場しました。
ダートトラックレーサーがモチーフとなっており、スポーツスターシリーズの中でも特に走りに重点を置いたモデルです。
2004年 ニューレボリューションエンジンに変化
2004年にはニューレボリューションエンジンが登場しました。
エンジンマウントがゴム素材になったことで、心地よい振動は残しつつ走行時の振動を大幅に減らすことに成功しました。
現行モデルの特徴
現在のモデルである「XL883N アイアン」の新車価格は1,388,200円からで、2021年式となっています。
全体的にブラックパーツが使用されたデザインが特徴で、空冷Vツインエボリューションエンジンが搭載されています。
中古販売相場
XL883は2023年6月現在、約92万円が販売相場です。
1986年から2009年まで販売されたバイクで、ロングセラーモデルになるため、状態も良いものから悪いものまで幅広いです。
その他の特徴
ハーレー 883 シリーズは883ccの排気量から「パパサン」と呼ばれることもあります。
取り回しやすく、価格も比較的安いため、ハーレー入門編的な位置づけでもありますが、決してやさしいバイクではありません。
新車が買えない現状の解析
新車が買えない理由は、生産終了と限定販売が主な要因となっています。
特に、ハーレーダビッドソンの「フォーティーエイト ファイナルエディション」は2022年1月に発表され、日本国内限定1300台がすぐに予約完売となりました。
価格はブラックが179万9600円、残り2色が183万400円で、2021年モデルからは20万円少々の値上げがありました。
このモデルはV型2気筒・1202ccの空冷エボリューションエンジンを搭載し、特別仕様の専用パーツが奢られています。
中古車市場では300万円にも届こうかという状況で、新車を定価でゲットできたユーザーはラッキーと言えるでしょう。
一方で、XL883シリーズについても生産終了の噂があり、2021年モデルをもって終了する可能性が指摘されています。
XL883N アイアンは2009年に登場し、キャブレターからFiへの切り替えが行われました。
このように、限定販売や生産終了、排ガス規制の影響などが新車の購入を困難にしており、中古車市場の価格も高騰しています。
バイク乗り換えを検討する際には、愛車の価値をチェックし、全国の会社から見積もりを取ることが重要となるでしょう。
最後に、空冷スポーツスターの最後を飾る「フォーティーエイト ファイナルエディション」は、1957年に登場した初代XLスポーツスターから数えて64年の歴史に幕を閉じる象徴的なモデルとなります。
XL883 シリーズの特徴と価格
XL883 シリーズは、空冷 V ツインエボリューションエンジンを採用しており、排気量は883ccです。
特に「XL883N アイアン」は新車価格が1,388,200円からとなっています。
この価格帯はハーレー入門編的な位置づけで、取り回しやすく価格も比較的安いため、初めてのハーレーにおすすめです。
ハーレー 883 のカスタム事例紹介
ハーレー 883 シリーズはカスタムの楽しみも提供しています。
ナローなスタイルやカフェレーサースタイル、ブラックスタイルなど、自分だけの1台を造りたい方に特におすすめです。
カスタムによって、個性を出すことが可能で、多くのバイク愛好者に支持されています。
ナローなスタイル
ナローなスタイルは、スリムで洗練されたデザインが特徴です。
例えば、XL883ローモデルは最低地上高が140mmで、ハンドルバーもナローなスタイルになっています。
このスタイルは、2005年から2010年までラインナップされ、中古車情報を探すと程度の良い車両が残っていることが多いです。
カフェレーサースタイル
カフェレーサースタイルは、レーシングスピリットを感じさせるデザインが魅力です。
XL883Rモデルは、100年以上の歴史を持つハーレーダビッドソンのレーシングモデル、XR750のエッセンスが付与されています。
特に2002年と2003年のリジッドスポーツ時代のモデルは、2in1マフラーが備わっており、マニアにはたまらない一台です。
ブラックスタイル
XL883N アイアンらしさが増したブラックスタイルは、ブラックを基調としたスタイリッシュなデザインが特徴です。
2009年に登場したこのモデルは、キャブレターからFi(ヒューエルインジェクション)車へと変化しました。
ブラックアウトされたエンジンやクロームメッキが多用されたパーツなど、個性的なカスタムが楽しめます。
カスタムのデメリットと注意点
カスタムは個性を出す楽しみを提供しますが、一方で注意も必要です。
例えば、リアサスがノーマルのセッティングでは硬いため、スプリングの調整が必要な場合があります。
また、車両重量が250kg以上と重く、取り回しが難しいこともあるため、チョイ乗りには不向きかもしれません。
XL883N アイアンの口コミと評判
高評価ポイント
- 足つきの良さ: シート高は760mmで、特にSuperSportモデルと比べると足つきが良いと評価されています。
- デザイン: 黒に統一されたデザインがカッコイイと評価されており、カスタムしやすいのも魅力です。
- 乗り心地: ツーリングして楽しいとの声が多く、足つきが非常に良く、安定感があり街乗りにも適しているとの意見があります。
- ハーレーサウンド: コンパクトサイズでもハーレーサウンドが健在で、若者向きのスタイルがかっこいいと評価されています。
- 価格: 新車価格は1,388,200円からで、ハーレー入門編的な位置づけでもあります。
低評価ポイント
- 燃費と風の抵抗: 純正ではカウルがついていないため風の抵抗を受けやすく、大排気量のため燃費も良くないという意見があります。
- リアサスの硬さ: リアサスが固いという意見が多く、スプリングの調整が必要とされています。
- 取り回しの難しさ: 車両重量が250kg以上で取り回しが難しいとのデメリットも指摘されています。
- トルクの少なさ: 排気量の割にトルクが少なく、乗っていて多少疲れるという意見もあります。
ハーレー 883 の購入方法とおすすめの人物像
ハーレー 883 の購入方法とおすすめの人物像について、以下のように詳細にまとめます。
中古購入:75%の人が中古で購入しており、平均購入価格は146万円です。
中古はレッドバロンや地元チェーン店などで購入する人が多く、信頼関係があるプロの目利きなら間違いが少ないとされています。
XL883の中古販売相場は2023年6月現在、約92万円で、少しだけ上昇しています。
おすすめの人物像
ハーレービギナー
ハーレー 883 は「最初のハーレー」として検討するのが良いとされ、ハーレービギナーの方のエントリーとして最適です。
カスタム愛好者
カスタムをして自分だけの1台を造りたい方にも特におすすめです。年式によってさまざまなタイプが揃っており、自分がイメージするバイクライフに合ったハーレーダビッドソンを探す楽しみがあります。
ツーリング好きな人
75%がツーリングと回答しており、ハーレー 883 はツーリング向きのバイクです。扱いやすいので街乗りやちょい乗りで利用している人もいます。
女性ライダー
女性にも気軽に乗って頂ける1台とされています。取り回しやすさやファッションも楽しませてくれる特性があります。
ハーレー最後の空冷スポーツスター「フォーティーエイト ファイナルエディション」紹介
ハーレーダビッドソンの象徴とも言える空冷スポーツスターの最後を飾る「フォーティーエイト ファイナルエディション」は、日本限定で発売された特別なモデルです。
このモデルは、限定1300台がすでに予約完売状態となっており、リーフブルーおよびホワイトサンドパールの姿が公式ホームページで公開されています。
技術的特徴とデザイン
フォーティーエイト ファイナルエディションは、V型2気筒・1202ccの空冷エボリューションエンジンを搭載しています。
スポーツスターの象徴であるピーナッツタンクはそのままに、特別仕様の専用パーツとしてボバーソロサドル、車両右側に位置するシリアルナンバー入りのサイドカバー、ノスタルジック ハンドグリップ、ノスタルジック バーアンドシールド エアクリーナーカバー、クラシックタイマーカバーなど、各部にクラシカルな専用パーツも奢られています。
価格と人気の背景
価格はブラックが179万9600円、残る2色が183万400円と、それぞれ2021年モデルからは20万円少々の値上げとなっています。
しかし、ファイナルエディション専用装備も込みで、日本市場のためだけにハーレー本社が動いたと考えれば許容範囲と言っていいでしょう。
中古車市場ではフォーティーエイトの人気が高く、走行距離の少ない高年式車は300万円にも届こうかという状況です。
空冷エンジンの最後となる理由
空冷スポーツスターは平成32年排ガス規制(≒ユーロ5排ガス規制)に適合していないため、2022年10月以降は日本での販売ができなくなることが背景にあります。
また、現状スポーツスターにラインナップされる「883 アイアン」「1200 アイアン」は生産終了がアナウンスされたため、このフォーティーエイト ファイナルエディションが日本で販売される空冷スポーツスターのファイナルモデルとなることも確定しました。
まとめ
- ハーレー 883 シリーズは1986年から製造販売され、現在は新車販売されていない
- 1952年に発売された「モデル K」がハーレー 883 シリーズのルーツ
- 2002年に日本で大人気となるXL883Rが登場、ダートトラックレーサーがモチーフ
- 現行モデル「XL883N アイアン」の新車価格は1,388,200円から
- 中古販売相場は2023年6月現在、約92万円
- 新車が買えない理由は生産終了と限定販売、特に「フォーティーエイト ファイナルエディション」は予約完売
- 「フォーティーエイト ファイナルエディション」の価格はブラックが179万9600円、残り2色が183万400円
- 空冷スポーツスターは排ガス規制に適合せず、2022年10月以降は日本での販売ができない
- XL883 シリーズは空冷 V ツインエボリューションエンジンを採用、排気量は883cc
- ハーレー 883 シリーズはカスタムの楽しみも提供、ナローなスタイルやカフェレーサースタイルなど
- 中古購入は75%の人が選択、平均購入価格は146万円
- ハーレー 883 はハーレービギナー、カスタム愛好者、ツーリング好きな人、女性ライダーにおすすめ
最後にもう一度、中古市場やカスタムなど、自分に合った方法でハーレー 883 の魅力を楽しんでください。